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笹幸恵
2016.4.20 14:58

福島も

熊本の被災地の様子を流している

テレビを見ていたら、

「ここで地震のお知らせです」と

アナウンサーが言っていた。

テロップではなく、わざわざ言うくらいだから

また熊本で大きな地震か!?

と思ったら、福島周辺で震度3。

「ええッ、福島!?」と、ひとりで

声をあげてしまいました。

 

熊本、大分、飛んで福島。

これから先、日本はいったいどうなるのだろう。

地震が地震を誘発する可能性だってあるだろう。

本当に、いつどこでドーンという地響きと共に

大きな揺れが来ないとも限らない。

 

いくつもの活断層の上にひょっこりと、

海から顔を出しているだけの日本列島。

地震によって陥没し、海に沈んでしまうのではないか。

かといって、今すぐ生活のすべてを捨てて

海外に行くわけにもいかない。

そう簡単に生まれ育った日本を捨てられるはずもない。

 

関西電力の高浜原発が、新しい規制基準を

満たしているとして、審査合格になった。

しかも運転期間が40年のはずなのに、

高浜原発はそれを超えた老朽施設。

なんで合格?

原子力規制委員会が認めれば、

最長20年の延長もできるらしい。

さっぱり意味がわからない。

なぜそうなった???

 

そもそも合格とか言っている場合なの?

エネルギー政策は本当にこのままでいいのか、

立ち止まって足元を見つめ直す時期なのでは?

活断層の真上に原発が建設されている場所もある。

恐れおののくのがフツーの感覚だと思うのだけど。

再稼働ありきでは、福島の現実も、熊本の現実も見えず、

これから起きるかもしれない最悪の事態も

想像できないのだろう。

人間の叡智を結集すれば自然をコントロールし、

その脅威を克服できると本気で思っているのなら、

あまりにも傲慢だと思う。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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